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メイプルソープの写真がキューバで展示
2006/01/15 21:43
(ハバナ)キューバ政府は、同性愛に対して必ずしも寛容ではない。例えば1960年後半、同性愛者のキューバ人は「資本主義の過去から派生した病気」として軽蔑の目で見られることが多かった。
しかし何十年もの間、誰も見たことのないような新しい寛大さが、現在この国で生まれつつある。それは同性愛的なイメージを撮り続けてきたアメリカ人写真家、ロバート・メイプルソープの作品だ。
「恐ろしくも世俗的」な写真の展示会は先月、ハバナ中心地のギャラリーでオープンしたばかりで、メイプルソープのキャリアが最高潮の時期であった48作品が飾られている。展示は2月15日まで。
「キューバでこんな体験をするなんて予想もしなかった。メイプルソープの作品が見られるなんて。僕がこの展示会を耳にした際、信じられない気持ちだった。」と話すのは写真家のリカード・ロドリゲス氏( 35 )。
メイプルソープ本人はゲイで、アメリカでは言うまでも無く、キューバ国内でさえ論争を引き起こす写真家であったとして有名。
1990年、アメリカ・シンシナティ近代美術館でメイプルソープの写真を展示をした管理者が猥褻過ぎるとして罰金を命じられる事件が生じた程。また、この出来事で政府が芸術作品に資金を使い過ぎているという議論まで進展。保守派の立法議員、そして宗教原理派はメープルスロープの展示を統括しているナショナル・エンドースメント・フォー・ジ・アーツを襲撃。
「まさか彼がここで見られるとは凄い。」とロドリゲス氏。イメージ自体、実際大抵の人々はショックを受けるよりも平和的な印象を受けるという。
「純粋な官能」と26歳の美術史専攻のファラー・ゴメス氏。モノトーンの女体部分と裸の黒人男性を映し、周りを花々で縁取っている作品について言及する。
国内でも名高い団体、キューバ・ナショナル・アセンブリー会長のリカード・アラコン氏はメイプルソープの作品について、「純粋かつ芸術的なメッセージとシーンを写真に還元している点で、見事に成功している。」と述べている。
メイプルソープの肖像画は慈悲が浮き彫りになり、1989年に42歳の若さで死を遂げる直前に撮られた彼の姿は、AIDSによる健康状態の悪化が伺える。
1990年代半ばの限られた経済・社会の自由化によって持ち込まれた、同性愛に対するキューバ政府の寛容さを表す決定的なポイントは、1994年に公開された映画「ストロベリー・アンド・チョコレート」に付随している。当映画は純真な社会主義者の若者と知性豊かなゲイのキューバ人男性が恋に落ちるというストーリーライン。
十年前に遡ってメイプルソープのテーマを扱った情報を集め始めた、キューバ系芸術家も数人いるという。
激しい描写のイメージは一切含まれていないメイプルソープの展示を運営するのはニューヨークを拠点に活動するカナダ人のフィリップ・ララット・スミス氏。彼はキューバで活躍しているパメラ・ルイーズ氏の援助を受け、今回の展示に上手くこぎ付けた。
「彼の作品一つ一つには男らしさと女らしさ、内面性と外部性、個人と政治的な要素、主観性と客観性、黒と白が対立している。もちろんそれは恐ろしくもあり俗世界的な雰囲気を醸し出している。」とスミス氏はコメントを残した。 |