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調査:複数の兄を持つ男性はゲイになる傾向
2006/06/30 05:37

(アメリカ/ワシントン) 「複数の兄を持つ男性は同性愛者になる傾向が高くなる。」研究者たちは今回発表された結果が性的指向の決定が生物学的要因によるものだという説の重みを増すことになったと語る。

「それは胎児期の影響によるものと考えられる。今回の調査、また他の調査結果でも同性愛という性的指向は生物学的な要因をもつと言えるだろう。」カナダ、ブロック大学のアンソニー・ F ・ボガート氏はそう語る。

今回の調査に参加していないミシガン州立大学のS ・マーク・ブリードラブ氏は今回の調査について次のように述べた。「今回の調査は(同性愛が)肉体的な要因によるものだということを証明している。当初の推測は兄たちが社会的な影響を与えるというものだったのだろうが、今回の調査結果はそれを示していない。義理の兄弟の間では影響が見られなかったことからも、兄弟間のつながりは母親にあり、母親を通して影響が与えられたと考えるのが妥当だ。」

ボガート氏は944人のカナダ人男性を兄弟・姉妹の数によって分類し、4つのグループを作った。その分類には兄弟・姉妹と共に暮らしているか、また実の兄弟なのか、義理の兄弟なのかは考慮に入れられていない。

ボガート氏はその調査の結果、「複数の生物学的な兄をもつ男性は同性愛者になる傾向が強まる。」と発表した。「1人の兄を持つ人にも同様な結果が見られたが、3人以上の兄を持つ人はさらにその傾向が強まる。この調査結果は全男性における同性愛男性の割合=約3%とあわせ見る必要があり、複数の兄を持つ人に限定してみた場合、その割合は3−5%になる。が一方で、この結果は95%の複数の兄を持つ人が異性愛者であるということも示している。」と、ボガート氏は電話でのインタビューで答えた。

生まれる順番が同性愛に与える影響は以前から報告されてきたが、ボガート氏の研究は社会的な影響や環境の影響を除外して行われた初めての調査となった。

ボガート氏は生物学的な兄たちを持つ人と義理の兄たちを持つ人を比べることで、同性愛という性的指向が生物学的な原因によるものだと結論付けている。同性愛者になる傾向が強まるという調査結果は、同じ母から生まれた兄たちを持つに人にだけ見られ、共に育てられたかどうかは関係なかった。また義理の兄たちと一緒に育てられた男性にはそのような傾向は見られなかったと、ボガート氏は報告している。「つまり育てられた環境というのは、セクシャリティに関しては大した違いを生まないということだ。違いを生むのは同じ子宮で、同じ形成段階を経た兄弟をもつということで、それは同性愛がなんらかの出生前の要因によるものだということを示している。」ボガート氏はそう語った。

ひとつの可能性として、母体の免疫システムが男性胎児に影響を与えているのかもしれないとボガート氏は推察している。「母体の免疫システムは男性胎児を異質なものとして捉え、反応するかもしれない。女性胎児の場合、母体もまた女性であることから反応しないのではないか。」これは Rh- の血液型の母親が Rh+ の胎児を妊娠したときに起こる免疫システムの反応に似ていると考えられる。治療をしなかった場合、その母親は将来の妊娠において胎児を攻撃する可能性のある抗体をつくりだすことがある。

「なにが起こっているかはまだ不明だが、その仮説はかなり刺激的だ。」とブリードラブ氏とミシガン州立大学の同僚による論評は述べている。
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