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同性愛者間のあらゆる関わり禁止を検討−ナイジェリア
2006/12/23 08:19
(ナイジェリア/ロゴス)ナイジェリアの議員らが、同性婚を禁止する法案を議論していると、11日、CBS系列のKFMBテレビ(米サンディエゴ)が伝えた。法案は、同性婚の他、レストランでの食事のシェアを含める同性愛者間のあらゆる関わりを禁止する厳しいもの。
「同性愛」の罪に対し最高5年の懲役を科す今回の法案に対し、同性愛者であることを隠して生きなければならないナイジェリアのゲイ・コミュニティは、反対を表明していない。法案は議会を通過するものと見られている。
ナイジェリアでは、既に現行法で同性間行為が違法とされているが、有罪とされて現在服役中の人たちは、主にキリスト教勢力の強い同国南部に多く、処刑される人たちはイスラム教勢力の強い北部に集中する。
「ここで開いているこのミーティングだって違法なのです」−ビシ・アリミさん(27)は、3人のゲイの友人とテーブルを囲み、フライドポテトで中を指しながらそう話した。
同性間行為の他に法案で禁じられている行為には、ゲイサークルへの所属、同性愛を「助長」する書籍、映画、インターネットにアクセスすることが含まれている。
アリミさんは法案への反対を働きかけてきたが、ナイジェリアのゲイ・コミュニティはあまりに閉ざされており、同性愛というテーマ自体、大きなタブーであると語る。
アリミさんは3年前、大学新聞によってゲイであることを公表され、現在ではナイジェリアでも数少ない“オープンリー・ゲイ”の1人になっている。アリミさんの友人で、家族に自分の性的指向について話している人はいない。取材に応じたゲイ男性は、逮捕、拷問、死の危険性を避けるため、名字のみでインタビューに臨んだ。
「2、3人の親友は知っていますが、両親に伝える勇気は私にはありません」と話すのは、23歳で医学生のイパデオラさん。
21歳で美容師のムカユロアさんは「他の人には関係ないことなので、私は誰にも話しません。異性愛者の男性は、みんなに「私は女性に惹かれます」と言って歩き回りますか?」と話した。
ナイジェリア下院議会のハルナ・ユリマ議員は、法案に賛成している。同議員は、同性愛者同士の接触は、文化、宗教に反する行為を助長するものなので、制限されるべきと主張する。
ナイジェリアにおける同性愛者に対する環境は、アフリカ大陸の多くの国のそれと変わらない。アムネスティ・インターナショナルによると、隣国カメルーンでは、同性愛非難や、同性愛嫌悪的法律が、政治の道具として利用されている。
南アフリカ共和国議会は先月末、同性婚法案を可決し、アフリカ大陸で唯一同性婚を容認する国となった。(関連記事)しかし、南アフリカ共和国では、同性愛者は偏見や暴力にさらされることも少なくない。同性婚法制定は、同国が同性愛者に対して寛容であることの証明ではなく、人種隔離政策への反省に基づく、あらゆる形態の差別根絶へのより強い想いによるものとの見方もある。
ナイジェリアの人権弁護士アキン・マリノ氏は、法案の禁止規定は、すべて、ナイジェリア憲法と国際条約上の義務に違反すると主張する。マリノ弁護士によると、法案は表現の自由を制限するばかりでなく、ナイジェリア国内で同性愛者が就職しようとする時、外国企業が訴訟を起こされる可能性もあると指摘する。
保守派宗教指導者の中にさえ、今回の法案は行き過ぎであるとの見方をする人もいる。福音主義カルヴァリー・キングダム教会のジョセフ・オジョ司教は、同性愛について“アフリカ本来のものではない”として違法は当然としながらも、同性愛者も表現の自由を当然に享受すると加えた。
ナイジェリアではこれまでに、同性愛の罪より刑務所に収容された人が、公の場で酷いむち打ちや殴打を受けている。(編集 ゲイジャパンニュース−山下梓) |