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韓国 宮廷芸人を描いた『王の男』が観客動員500万人を突破
2006/01/25 21:55
(韓国)朝鮮王朝時代の宮廷芸人を描いた映画『王の男』が公開から20日間で観客動員数500万人を超え、政界をも巻き込んだ人気を集めている。
ノ・ムヒョン大統領は21日、大ヒット中の映画『王の男』を観覧し、「ストーリーを展開させる想像力が素晴らしい」と話した。
『王の男』は芝居『爾』の戯曲が原作であり、『爾』は2000年に各種の演劇賞を独占している。燕山君(ヨンサングン、1467〜1506)時代を背景に、芸人2人と王、後宮の間の同性愛と嫉妬が「二重の三角関係」の枠組みの中で展開される。権力を痛烈に風刺した点も最近の政治状況とかみ合って、観客らに精神的な落ち着きを与えるという。
朝鮮系各紙も『王の男』をテーマに同性愛について特集している。朝鮮日報は「韓国男性を差別する法律の中身とは?」と題し、同性間の場合、強姦罪で告訴することができないなど男女間の不平等性を特集している。(>>朝鮮日報関連記事)
中央日報では、「同性愛は自然な現象だ」という以下の記事を掲載した。(>>中央日報関連記事)
古代ギリシャでは、男女間の「肉体的な愛」を、いやしい欲望であり生殖の手段とし、軽んじた。 ソクラテスも美しい青年アルキビアデスを愛したという。 フーコーは「当時、有識者の間で最高の愛の表現は同性愛」だと断言する。 アテネで美少年は当然崇拝の対象だった。ギリシャ神話の美少年アドニスとナルキッソスがそうした人物だ。美しすぎて悲劇的な死を迎える美少年らである。
同性愛の尺度は各時代が異なる。中世のときは神様の摂理を抜け出した犯罪だった。教会法で厳しく治めた。画家レオナルド・ダ・ビンチは1476年、同性愛の容疑を受けた。彼は外見を基準に弟子を選ぶことで有名だった。若くて可愛い弟子らの中から、きちんとした芸術家は一人も出てこなかった。そのときから、ダビンチへの投書は相次いだ。今でも『モナ=リザ』をはじめ彼の傑作には、同性愛の疑惑が依然としてある。
最近の同性愛論争は、チンパンジーをめぐって激しく展開される様相だ。 ヒトニザル(人似猿)を分析した名著『裸のサル』(デズモンド・モリス著)や『利己的な遺伝子』(クリントン・リチャード・ドーキンス著)は、チンパンジーの世界を徹底した権力闘争が支配する社会に描写する。 チンパンジーの雄は権力と血に飢えている。チンパンジーの世界は、性もまた厳しい位階秩序からなっている。
しかし1997年、米エモリー大学・霊長類研究所長のフランツ・ドゥバールは、ボノボ(ピグミーチンパンジー)について、変わった見方を紹介した。ヒトと遺伝的に最も近いこのサルは、同性愛を通じて葛藤と緊張を解消する。人間のように向かい合って正常体位を楽しむそれらにとって性交渉は、生殖をこえ平和を維持し紐帯を強化する手段になる。
最近、映画『王の男』の突風が激しい。 燕山君(ヨンサングン、朝鮮10代王、1494〜1506)と芸人の間の同性愛があらましを成す。医学的にその原因が完全に究明もされる前に、同性愛はいつの間にか新しい社会現象に位置付けられている。 いまだに同性恋愛者の軍入隊や同性愛映画の上映をめぐって、各州が口論を繰り広げる米国とは対照的だ。
同性愛は自然な現象だ。科学者はすでに、ダチョウ・カモメ・シギ・イルカなど470種以上の動物で、同性愛を観察した。今でもニューギニアの部族一部は、息子に同性愛を誘導した後、成人式を行う。しかし、女性よりさらに可愛い男性に視線を奪われるのが心配だ。万が一でも、外見至上主義へ流れることができる。 男性の外見に執着する性向をアドニスコンプレックス、行き過ぎた自己愛はナルシシズムという。 いずれも治療を受けなければならない深刻な精神疾患だ。 |