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ポーランド、教育現場における「同性愛の助長」を禁止する法案検討
2007/05/30 23:13
(ポーランド/ワルシャワ)ポーランドのロマン・ギェルティフ教育相が16日、学校における「同性愛の助長」を犯罪とする法案を公表した。同日、365Gay.comが伝えた。
ポーランド政府は、同法案をおよそ1年にわたり議論しており、国内のLGBT権利団体や、欧州連合は反対の声を上げていた。
法案が可決されれば、ポーランド国内の学校やその他学術機関で行われた、すべての同性愛に関する発言が監視されることになる。また、LGBT関連団体は、学校での活動を禁止され、同性愛者であることが明らかになった教師は、解雇される。
ギェルティフ教育相は、「他人の考えを、別の考えに改めさせようとする意図をもって行われた、ある特定の信条の表現に関するすべての行為」を「同性愛の助長」にあたるとしているが、法案中の定義は明確ではない。法案反対派は、同教育相による定義について、抽象的過ぎて、恣意的に適用される可能性があると指摘している。
16日に教育省で行われたニュース・カンファレンスで、ギェルティフ教育相は、協議のために法案を関係省庁に送付したことを明らかにしたが、法案は既に政府の支持を得ており、協議のための送付は、形式的なもの。
ヤロスワフ・カチンスキ首相と、双子の弟で大統領のレフ・カチンスキ氏も法案支持の意向を示しており、議会での法案通過を事実上約束しているものと見られる。
ギェルティフ教育相は16日、「(法案は)家族や市民の義務を果たすために必要な、結婚、家族、学校の義務を脅かすような考え方から、青少年を守るためのもの」と話し、法案が差別的であるとの意見に反論している。
ポーランド最大のLGBT権利団体「ホモフォビアに反対するポーランドのキャンペーン(Poland’s Campaign Against Homophobia)」のロバート・ビードロンさんは、「ヨーロッパの真ん中に、反差別の闘いをする代わりに、差別を助長するような政府が存在するのは恐ろしいことです」と話し、法案を“ファシスト的”と呼んだ。
先月、法案の詳細の一部が明らかにされた際、欧州議会の市民自由に関する委員会では、ポーランドのLGBTに対する恣意的公権力行使の可能性を指摘する懸念の声が上がった。
委員会は、法案がポーランド議会に提出された場合には、動向を監視すること、議会を通過した場合には、法律が人権に関する欧州連合の諸規定に抵触しないかどうかを決定する公聴会を開くことを決定した。
2004年と2005年、現カチンスキ大統領がワルシャワ市長だった当時、同市は、ゲイ・プライドの禁止を命じた。しかし、行政裁判所がこの命令を違憲だと判断したため、パレードは開催され、2,500人が参加した。(関連記事)
今月初め、欧州人権裁判所は、カチンスキ市長(当時)によるパレード開催禁止決定は、違法であり、差別的であったと判断した。(翻訳・編集 山下梓) |