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パキスタン警察、トランスセクシュアル男性とその妻を逮捕
2007/06/01 11:54
(ラホール)パキスタン当局が、生物学上は女性として生まれ、16年前に性別適合手術を受けて現在は男性として生活している人物と、その妻を、男性が性別に関して虚偽の申告をしたとして、逮捕した。先月21日、AP通信が伝えた。
問題は、娘の結婚を無効化したいとの妻側の父の主張に端を発する。妻側の父は、その理由を、2人の女性が結婚することはイスラムの法に反すると説明。父親は、娘が、自分(妻である女性)の叔父の借金返済のために身売りされるのを防ぐ目的で結婚したと主張した。
夫のシュメール・ラージさん(31)は、親族によるいやがらせからの保護を求めて、裁判所に相談。しかし、今月初め、ラホール高等裁判所は、ラージさんと、妻のシャージナ・タリクさんを、裁判所へ虚偽の申告をしたとして、逮捕命令を出した。
ラージさんは、性別適合手術により胸と子宮を除去しており、裁判所に対し、男性であると主張しているものの、裁判所が任命した評議委員らは、ラージさんが女性であると判断した。
ラージさんは、裁判所が任命した医師らに対し、15歳の時に体の変化に気付き、性別適合手術を受けたと主張。しかし、医師らは、ラージさんに男性器がないこと、手術により女性器が閉じられていることを指摘した。
20日の逮捕後、ラージさんは、性別適合手術により自身が男性になったこと、周囲による強制的な結婚からタリクさんを救うために結婚したと語った。
ラージさんは、2人の故郷であるファイサラバードの警察署からの電話で、「(タリクさんが)問題を抱えて私の所へ相談しに来たとき、彼女を助けようと思いました。彼女は、彼女の叔父が、借金返済のために(タリクさんを)売ろうとしていることを話してくれました。私は、2度の手術をしていること、男ではないことを彼女に伝えましたが、彼女は問題ないと言いました。彼女は、ただ保護が必要なのだと言いました」と話した。
電話の中で、ラージさんは、自分自身を男性と呼ぶ一方、男性ではないとも話した。
タリクさんは、「シュメールが男でないということは知っていました。彼女は、手術によっていくつかの問題を抱えてはいましたが、私は、彼女に助けを求めました。私たちは、ファイサラバードを離れて、別の土地に永遠に落ち着こうと計画していました」と話し、夫であるラージさんを女性として呼んだ。
アスラム・タリーン上級警察官は、2人が拘束されはいるものの、まだ訴追されていないことを明らかにした。
タリーン上級警察官によると、2人は逮捕された親戚宅のあるラホールから、ファイサルバードへ移されたのだという。(翻訳・編集 山下梓)
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