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ローマ教皇、反同性愛デモを歓迎
2007/06/07 20:09
(ヴァチカン市国)ベネディクト16世ローマ教皇は、先月24日、同性カップルを含む事実婚カップルに、カップルとしての権利を認める法案に反対してローマで行われたデモ行進について、イタリア社会の核には伝統的家族が根付いていることを示すものだと述べ、反同性愛デモを歓迎する姿勢を示した。同日、AP通信が伝えた。
ベネディクト16世は、カトリック系団体と家族に関する団体が主催した5月12日の「家族の日」の集会について、「すばらしく、非常に人気の高いフェスティバル」だったと述べた。
「家族の日」の抗議集会には、およそ100万人が参加。同性カップルを含む事実婚のカップルに対し、遺産相続権や病院での面会権などを認める法案に反対し、デモ行進が行われた。法案は、同性婚を定めるものではない。
ベネディクト16世を頂点とするローマ教皇庁は、法案に強く反対し、男女間の結婚に基づく伝統的家族のあり方を守るためとして、様々な運動を展開してきた。
イタリア人聖職者らに対して行った演説の中で、ベネディクト16世は、教会と政治との差違を尊重していると話したものの、教会は「人類にとってよいこと、イタリア社会にとってよいこと」を無視することはできないと強調。
その上で、ベネディクト16世は、「家族の日」の抗議集会について、「家族それ自体が、イタリア人の心と生活の中心に根付いていることが確認できた」と評価した。
ベネディクト16世の演説は、イタリア政府が「よりヨーロッパ的で、より現代的」な家族に関する政策を実現しようとフィレンツェで開いた集会をうけてのもの。集会は、事実婚のカップルの法的承認に関する法案を支持する2閣僚が主催した。
基調演説の中で、ジョルジョ・ナポリターノ大統領は、議員らに対し、教会の意見に耳を傾け、教会と世俗社会の間に軋轢(あつれき)を生じさせないよう警告。しかし同時に、現実として、事実婚のカップルが存在することも考慮に入れなければならないと述べた。
イタリアでは1970年代初頭以来、法律婚の件数が減少傾向にあるが、事実婚カップルの数は増え続けている。イタリア国立統計研究所によると、同国における事実婚カップルの数は、2005年、59万2000件。全異性カップルの4.1%を占めた。(翻訳・編集 山下梓) |