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ポーランド国営放送、ゲイのキスシーンをカット
2007/06/18 07:43
(ワルシャワ)イギリスの子ども向けテレビ番組「テレタビーズ」が同性愛を助長している可能性があるとして調査を行ったポーランド政府。先月30日、子どもの権利オンブズマンが「疑いは晴れた」との声明を発表して事態は落ち着いたが、今度は、ゲイのキスシーンをめぐり新たな事態が勃発した。1日、365Gay.comが伝えた。
問題とされたのは、イギリスの人気テレビシリーズ「リトル・ブリテン(Little Britain)」のワンシーン。
イギリス人喜劇俳優のマット・ルーカス演じる、自称「村で唯一のゲイ」のダフィド・トーマスは、教会主催のフェアで、セックス・トイを販売するブースを準備していた。このブースが反同性愛派の目にとまり、教会関係者からホモフォビックな言葉が飛び、ダフィドも応酬。この混乱に、ダフィドがボーイフレンドにキスをして、終止符を打つ。
ポーランド国営放送の広報担当アネタ・ローナさんは、AFP通信に対し、「ポーランドの視聴者の間に混乱を引き起こしかねず、国営テレビ局としての私たちの姿勢に必ずしも沿わないシーンだと判断し、カットすることにしました」と話し、問題とされたシーンはカットされた。
先月28日、ポーランドの子どもの権利オンブズマンは、「テレタビーズ」のキャラクター ティンキー・ウィンキー(Tinky Winky)と他のキャラクターについて、子どもの間に同性愛を助長する可能性があるとして調査に乗り出した。(関連記事)
しかし、先月最終週、国際的な批判をうけ、調査を終了。オンブズマンのエワ・ソウィンスカさんは、「心理学的な観点から、番組が子どもに悪影響を及ぼす恐れがないとの見解を権威ある科学者から得た」と述べた。
ポーランドでは先月16日、ロマン・ギェルティフ教育相は、教育現場における「同性愛の助長」を犯罪とする法案を公表。(関連記事)
法案が可決されれば、ポーランド国内の学校やその他の学術機関で行われた、すべての同性愛に関する発言が監視されることになる他、LGBT関連団体は、学校を会場とした活動を禁止され、同性愛者であることが明らかになった教師は、解雇される。
ギェルティフ教育相は、「他人の考えを、別の考えに改めさせようとする意図をもって行われた、あらゆる特定の信条の表現に関するすべての行為」を「同性愛の助長」にあたるとしているが、法案中の定義は明確ではない。法案反対派は、教育相による定義について、抽象的過ぎて、恣意的に適用される可能性があると指摘している。
レフ・カチンスキ大統領は、法案を支持している。
2004年と2005年、現カチンスキ大統領がワルシャワ市長だった当時、同市は、ゲイ・プライドの開催禁止を命じた。しかし、行政裁判所がこの命令を違憲と判断したため、パレードは開催され、2,500人が参加した。(関連記事)
先月初め、欧州人権裁判所は、カチンスキ市長(当時)によるパレード開催禁止決定は、違法であり、差別的であったと判断した。これをうけて、現ワルシャワ市長ハヌナ・グロンキエヴィチ・ヴァルツ氏は、今年のワルシャワ・プライドを許可している。(翻訳・編集 山下梓) |