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アフリカ 現実はエイズ撲滅の目標に遠い
2007/06/28 01:49
(ニューヨーク)国連は、貧困半減、普遍的初等教育整備、エイズ撲滅について2015年までの目標を定めた国連の「ミレニアム宣言」を達成できそうな国は、サハラ砂漠以南のアフリカにはないなどの内容の報告書を明らかにした。7日、365Gay.comが伝えた。
6〜8日ドイツのハイリゲンダムで行われたG8首脳会議の参加国は、エイズを含む疾病対策費として600億ドル(7兆4000億円相当、6月19日現在)以上を拠出することで一致した。しかし、この額をめぐっては、NGOから不十分との批判の声が上がっている。
また、インディペンデント紙によると、アイルランド出身のロックグループU2のボノさんは、G8が採択した宣言文書「アフリカにおける成長と責任」について「行く先のない言葉の迷宮」と非難。
国連のミグロ事務総長代理は、「急速に発展し、制度も強化されているが、貧困とのたたかいについて世界が共有する目標に、アフリカはまだまだ手が届かないところにいる」と話している。
アフリカでは、一日1ドル(約123円相当、6月20日現在)以下で生活する人の割合が1999年の45.9%から41.1%に減少してはいるものの、「ミレニアム宣言」の目標を達成するには、現在の2倍のペースでの改善が必要。
ミグロ氏によると、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国に対する国際援助の総額は、2005年から現在までに2%しか増加していない。報告書は、G8やドナー国に対し、2010年までにアフリカ向け支援を2倍に増額するとしたグレンイーグルス・サミット(2005年、開催国イギリス)での合意を履行するため、支援を加速させる必要があると指摘する。
国連の報告書によると、サハラ砂漠以南の諸国で学校へ通える児童の数が増加するなど進展が見られる一方で、子どもや妊産婦の死亡率やエイズへの蔓延についてはほとんど改善が見られない。
サハラ砂漠以南の国々で初等教育を受ける子どもの割合は、急激な人口増加にもかかわらず、1999年の57%から2005年には70%に増加。しかし、ミグロ氏は、「初等教育にかんする目標を達成するためには、この(教育)分野でのより多くの投資が必要」と話す。
最新の統計によると、サハラ砂漠以南のアフリカでの幼児死亡率は、1990年に1,000人あたり185人、2005年に116人。
また、妊産婦については、出産時や妊娠合併症発症時に、16人に1人が命を落としている。先進国では、3,800人に1人。
報告書によると、エイズによる死者数も、サハラ砂漠以南のアフリカで2006年に200万人に達するなど、増加の一途をたどっている。新たなHIV感染者が報告されるスピードに、治療の提供が追いつかない。
ミグロ氏は、サハラ砂漠以南の諸国で、依然として2015年までの目標達成にはペースが遅いとしながらも、「発展を見せ始めている他のアフリカ諸国から重要な教訓を学ぶことは可能」と話す。
これまでに、ガーナ、ケニア、ウガンダなどが、初等教育を受けられる子どもの数の増加に成功。セネガルとウガンダで、水へのアクセスや衛生環境が、マラウィで農業生産高が向上した。
国連ミレニアムプロジェクトを担当するシュミット・トラウブ氏は、「マラウィ(など、他のアフリカの国)ができるなら、サハラ砂漠以南のすべての国々だって(目標を達成)できるはず」と話している。(翻訳・編集 山下梓)
>>ミレニアム宣言(外務省) |