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逮捕されたトランスセクシュアル男性とその妻 パキスタン最高裁が保釈決定
2007/07/24 18:22
(ラホール)パキスタンの最高裁は先月27日、拘束されていたトランスセクシュアル男性とその妻の保釈を決定した。同日、365Gay.comが伝えた。
パキスタン当局は5月、トランスジェンダー男性のシュメール・ラージさん(31)と、妻のシャージナ・タリクさん(26)を、ラージさんが本来女性であるのに、性別に関して虚偽の申告をしたとして逮捕。(関連記事)
ラージさんは生物学上は女性として生まれたが、16年前に性別適合手術を受け、現在は男性として生活している。ラージさんとタリクさんの逮捕は、保守的なイスラム教社会であるパキスタンにおける、公権力によるLGBT弾圧の表れとして、国際的に注目を浴びた。パキスタンでは、性的マイノリティの話題はタブーとされる。
昨年結婚したラージさんとタリクさんは、タリクさんの親族によるいやがらせからの保護を求めて、裁判所に相談。しかし、先月初め、ラホール高等裁判所は2人を、ラージさんの性別について虚偽の申告をしたとして、逮捕命令を出した。
裁判所が任命した医師団は、ラージさんについて、イスラム法の下では現在も女性であると判断。ラージさんは、性別適合手術により胸と子宮を除去しており、男性であると主張したもの、裁判所は、医師らの判断を支持した。
ラホール高等裁判所のカハワジャ・モハメド・シャリフ判事は、ラージさんとタリクさんに対し、1万ルピー(およそ3万円相当、7月20日現在)と、3年の禁固刑を命じた。同判事は、2人が「不自然な情欲」の罪を犯したとの検察側の訴えを退けた。これについてシャリフ判事は、「寛容な」判決だったと述べている。「不自然な情欲」の罪に対しては、終身禁固刑が科される。
ラージさんとタリクさんの弁護士ザヒド・フセイン・ボクハリ氏は、それぞれ別の女性刑務所に収監されていた2人について、釈放するよう求めていた。
先月27日、パキスタン最高裁(ラナ・バグワンダス裁判長)は、最高裁での審理が行われるまで、ラージさんとタリクさんを保釈する決定を下した。ラナ・バグワンダス裁判長はヒンドゥー教徒。
最高裁は、審理の日程について定めていない。関係者らは、最高裁が、ラージさんとタリクさんのケースそのものを扱いたくないのではと見ている。最高裁が審理を行わなければ、ラージさんとタリクさんは、事実上、無期限で保釈されることになる。(翻訳・編集 山下梓)
<ゲイジャパンニュースより、ご協力いただいたみなさまへのお礼>
ゲイジャパンニュースでは、ラージさんとタリクさんの逮捕について、インターナショノアル・ゲイ・アンド・レズビアン・ヒューマン・ライツ・コミッション(IGLHRC)からの連絡をうけ、同団体によるアクションの呼びかけへのご協力をお願いしてまいりました。(関連ページ)
この度、上記のとおり、パキスタン最高裁がラージさんとタリクさんの保釈を決定いたしました。ゲイジャパンニュースでは、ラージさんとタリクさんの保釈をよろこぶとともに、アクションの呼びかけにご協力をいただきましたみなさまに、この場をもちまして深く御礼申し上げます。
7月20日現在、ラージさんとタリクさんの代理人のもとには、日本から、約30人の方々に2人への励ましのメールをお送りいただきました。
本当に、どうもありがとうございました。 |