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ロシア人同性愛権利活動家 当局が「アウティング」で告訴
2007/08/04 18:33
(モスクワ)モスクワ・プライド主催者のひとりで、同性愛権利活動家のニコライ・アレクセイェフ氏が、1日、6月に放送されたテレビの生放送番組の中でロシア議会のアレクサンダー・チュエフ議員を「アウティング」し、名誉毀損の疑いで告訴された。アウティングとは、同性愛者であることをあえて公にしていない人について、第三者が性的指向を明らかにする行為。
当局がアレクセイェフ氏を有罪にするには、同氏がチュエフ議員を同性愛者と呼んだ行為が、同議員の世評や尊厳を傷つけたことを立証する必要がある。
チュエフ議員は左派政党「公正なロシア」所属で、同性愛の「助長」や「宣伝」を禁止する法案の提出や、ゲイ男性間の関係を違法とするための運動を展開し、ホモフォビック(同性愛嫌悪)な言動で知られる。
チュエフ議員は、ロシアの民放テレビ局NTVの人気トークショー「K baryeru!」でアウティングされた。政治家のアウティングは、ロシアでは初めて。
アレクセイェフ氏はUK Gay Newsに宛てた電子メールの中で、「ロシア当局は、この件を捜査する中で、矛盾に直面している」と話した。
「当局は、「ロシアでは、誰ひとりとして同性愛者を差別していない」、「同性愛者であることに何の問題もない」と言い続けてきた。その一方で、「同性愛者」という言葉が名誉を傷つけるものであるかどうかを調査している。もちろん、名誉を傷つけるものであるはずがない。ロシアでは、同性愛はもはや違法ではないし、精神病分類からも外されている」(アレクセイェフ氏)
アレクセイェフ氏は、「昨年、一昨年のモスクワ・プライドでは、参加者が暴力の対象となっているときに当局は一切の起訴もしないで、私の発言については、すばやく告訴した」という。
アレクセイェフ氏は、モスクワ市によるモスクワ・プライド開催不許可と、ユーリ・ルシコフ同市長が行ったプライド「邪悪」発言について、欧州人権裁判所に提訴している。(関連記事)
アレクセイェフ氏は、「これ(告訴)は、ロシアが、市民に表現の権利と自由な発言を認めない独裁国家になりつつあることのひとつの証拠」と話している。
ここ数日、ロシア・メディアは、ロシア人企業家で政治家のボリス・ベレゾフスキー氏とモスクワ・プライドとの関係をとりあげ、今年12月初めに予定されているロシア総選挙を前に、イギリスに亡命中のベレゾフスキー氏がモスクワ・プライドに対して1億ドル(約119億円相当、8月3日現在)の資金援助を行うのではと報じている。
これについてアレクセイェフ氏は、「嘘とプロパガンダの産物であり、恐らくチュエフ議員が関係しているのでは」と話し、事実関係を否定している。(記事提供UK Gay News、翻訳・編集 山下梓) |