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南アフリカ ゲイ男性の献血拒否ポリシー変わらず
2007/08/21 00:45
(南アフリカ)南アフリカ国立血液サービスのCEO(最高経営責任者)Loyiso Mpuntsha氏が、献血をしようとするゲイ男性を「肯定的に差別する」とアフリカのニュース・サイトSABC Newsに話し、ゲイ男性への献血拒否ポリシーの変更の可能性はないとの姿勢を示した。8日、SABC Newsが伝えた。
Mpuntsha氏によると、6ヶ月以上同性とのアナルまたはオーラルセックスを行っていないゲイ男性からの献血は受け付けているという。
Mpuntsha氏によると、南アフリカ国立血液サービスは、ゲイ男性のHIV感染率が、ゲイ男性以外の南アフリカ国民の感染率より高いかどうかにかんする全国規模の調査は行われていない。
南アフリカ国立血液サービスはこれまで、献血者を人種に基づき分類してきたが、Mpuntsha氏は、献血者個人の血液の成分などに基づく分類を行う新システムを導入し、人種に基づく分類を止めたと話している。
国連合同エイズ計画の推計によると、南アフリカにおける2005年のHIV感染者は約550万人で、人口の約13%を占める。南アフリカはインドと並んで、HIV感染拡大のもっとも深刻な国。(関連記事)(翻訳・編集 山下梓) |