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ニカラグア人男性、自国へ強制送還へ−カナダ
2007/02/13 22:59
(カナダ/トロント)365Gay.comが7日伝えたところによると、セクシュアリティを理由に処罰される恐れがあることを理由に難民認定を求めていたニカラグア人男性(21)が、今月第3週にも自国に強制送還される。12歳の時にニカラグアを離れたこの男性は、同性愛者であると主張して難民申請を行っていたが、カナダ移民委員会は、事実上この男性の「12歳の時点で、同性愛者であることをオープンにしていた」との主張を認めず、難民申請不許可の決定を下した。
トロントのグローブ・アンド・メール紙によると、難民認定を求めていたアルバロ・アントニオ・オロスコさんは、幼少期、父親からののしる、殴るなどの虐待を受けていた。「父は、私を“marica(「ゲイ」の蔑称)”と呼び、ゲイであることを表現したら殴ると言いました」−オロスコさんは、同紙にこのように語り、移民委員会に対して「ゲイであることを証明することは不可能」と加えた。
オロスコさんは、幼少期、芸術的気質を持ち、将来は看護師になることを夢見ていた。しかし現在は、ニカラグアに送還され、懲役刑または殺されることになるのではないかと恐れている。
1992年、ニカラグアは刑法典を改正し、同性間性行為や獣姦を処罰対象と定めた。アムネスティ・インターナショナルが昨年まとめた報告書によると、改正された刑法典は非常に抽象的で、LGBTの権利運動やセーファーセックス・HIV/AIDSに関する情報を提供している人びとが投獄される可能性がある。
オロスコさんはグローブ・アンド・メール紙に対し、13歳の誕生日を前に自国を離れ、中央アメリカとメキシコをヒッチハイクにより移動したこと、途中で出会ったホンジュラス人少年と、リオ・グランデ川を泳いで渡ったことを話した。
川を渡る最中溺れそうになったが、ホンジュラス人の少年に助けられた。しかし、アメリカに着くと、移民局に捕らえられ、その後1年間をヒューストンにある拘留施設で過ごす。14歳になった時、ニカラグアへ戻ることに同意すると釈放された。
しかし、オロスコさんはニカラグアへ戻らずに北上し、カナダへ到着した。
オロスコさんの難民申請を審理したカナダ移民難民委員会のデボラ・ラモン委員は、難民申請を認めなかった理由について、ニカラグアを離れた当時、10代前半であったオロスコさんが自身のセクシュアリティをはっきり認識していたかどうか、性的に活動的だったかどうかに疑問があると説明。
オロスコさんを担当するエルフォローク・カーキ弁護士は、ダイアン・フィンレー移民相の強制送還命令に対し、緊急滞在を申請した。
カーキ弁護士はグローブ・アンド・メール紙に対し、「私たちは、フィンレー移民相に対し、強制送還決定を撤回すると共に、オロスコさんにカナダ滞在を認めるよう求めています。強制送還の決定は、同性愛嫌悪に満ちた文化の中で育つ子どもたちが直面する課題とジェンダー・ステレオタイプについて、理解が不足していることを示すものです」と話した。
カーキ弁護士は、移民相に対する訴えの根拠を、強制送還決定が自然的正義に違反しているためと説明。同弁護士は、オロスコさんは若く、十分な教育を受けておらず、孤独で、家庭内虐待の被害者となった結果、行き場をなくしたと話し、また、どもりが見られ、コミュニケーション能力が限られていることを明かした。
連邦政府はオロスコさんのケースについて、コメントはしていない。(翻訳・編集−山下梓) |