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トランスジェンダー女性、市民登録書類に男女両性の記載を許可される−ネパール
2007/02/15 18:33
(ネパール/カトマンズ)365Gay.comが4日伝えたところによると、ネパール政府は、トランスジェンダー女性の市民登録書類に男女両方の性別を記載することを許可した。ネパールのLGBT権利活動家らは、今回の動きを大きな勝利と話している。
市民登録書類への男女両方の性別記載を認められたのは、チャンダ・モーサルマンさん。モーサルマンさんは、生物学上の男性として生まれた。現在20代のモーサルマンさんは、性別適合手術の第一歩となるホルモン療法などは受けていない。
女性として生活するモーサルマンさんは、政府書類上の自身の性別を変更するため、政府へ申請をしていた。
ネパールのLGBT権利組織「ブルー・ダイアモンド・ソサエティー」によると、同国内において政府がトランスジェンダーの人を公式に認知したのは初めて。ブルー・ダイアモンド・ソサエティー広報担当者は、「これは、すべてのトランスジェンダーの人びとにとってとても大きなステップ」と話している。
ネパールはこれまで、性的マイノリティの扱いをめぐり、国際的非難を浴びてきた。1月にはルイーズ・アーバー国連人権高等弁務官が、国内におけるLGBTコミュニティに対する差別が依然存在することを指摘した上で、ネパール政府を批判した。
昨年、ブルー・ダイアモンド・ソサエティーは、ギャネンドラ国王の直接統治に反対するデモに参加。現在までにネパール国王の政治的権力はほぼ完全に剥奪され、民主主義政府が樹立されている。しかし、ブルー・ダイアモンド・ソサエティーは、ネパール共産党毛沢東派指導者との会合が複数回にわたり実現されなかったことなどもあり、現政権が、国王による統治時代とさほど変わらないと話す。
ネパールにおける性的マイノリティ迫害は、ギャネンドラ国王統治時代の初期に始まった。LGBTの人びとは、恣意的に逮捕・拘束され、刑務所職員によって、拷問を受けているという。
昨年、ネパール当局は、1度の家宅捜索で26人のトランスセクシュアルを逮捕した。ブルー・ダイアモンド・ソサエティーによると、26人はカトマンズにあるハヌマン・ドカ中央警察署へ連行され、外部との接触を禁じられた状態で数週間にわたり拘束された。
ブルー・ダイアモンド・ソサエティーによると、HIV予防活動に取り組む人びとも、頻繁に警察によるいやがらせを受けているという。
ネパールは昨年、米国国務省による人権報告の中で、人権侵害国として名前を挙げられている。(翻訳・編集−山下梓) |