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イラン人ゲイ男性 「強姦」の罪で近く死刑の可能性
2007/11/02 07:20
(トロント)イラン人ゲイ男性Makwan Moloudzadehさん(21)が、同性間行為について「強姦」の罪で、近く処刑される可能性に直面している。LGBT権利団体「イラン人クィア・オーガニゼーション(IRQO)」(拠点カナダ・トロント)が先月30日伝えた。
アムネスティ・インターナショナルによると、Moloudzadehさんは13歳のとき、同年齢の少年と性的行為に及んだ。これについてイラン当局は、Moloudzadehさんが少年を「強姦」したとし、先月初めに逮捕、拘束。裁判所は当局の訴えを認め、死刑を言い渡した。
Moloudzadehさんの「強姦」を目撃したと話した複数のイラン市民が後に証言を取り下げたが、裁判のやり直しや減刑にはつながらなかった。Moloudzadehさんは裁判中、無罪を主張した。
イランでは、刑法により同性間行為が違法とされ、違反した場合には死刑が科されるが、未成年の男児については、死刑ではなく最大74回の鞭打ち刑が適用される。イラン民法によると、刑事責任年齢は男性で15歳、女性で9歳。Moloudzadehさんは1986年3月生まれで、「犯行」当時の年齢は刑事責任年齢に満たない。
裁判前の先月7日、Moloudzadehさんは、頭を刈り上げた状態でロバに乗せられ、街中を行進させられたという。沿道の市民はMoloudzadehさんに罵声を浴びせ、物を投げつけた。
近年イランでは、マシュハド、ゴルガン、アラー、ケルマンシャー、テヘランなどの街で、法定年齢に満たない多くの市民が、性的行為を理由に処刑されていると見られている。しかし、IRQOによると、裁判手続きや過程の不透明性により、裁判資料や目撃情報、証言や被告人に関する情報にアクセスすることが非常に困難なため、証拠や判決の検証が不可能に近い。
多くの国が、イラン刑法が同性間性行為を理由に起訴する場合には4人以上の目撃者を必要としていることを挙げ、「4人以上の目撃者が存在することは難しい」として、イラン人同性愛者の難民受け入れを拒否している。(関連記事)
しかしIRQOによると、イラン当局は、LGBT市民の捜査にはビデオカメラを携帯した上で4人以上が現場に踏み込むため、4人以上の目撃者を集めることは決して難しくない。また、LGBT市民は拷問により自白や、同性間性行為の有無を調べるための身体検査を強要される。
アムネスティ・インターナショナルによると、イランでは1990年以降、24人の市民が未成年との同性間性行為により処刑された。現在、この罪で死刑執行を待つのは78人。(関連記事)
IRQOは、「このような処刑の実行で、イラン政府は基礎的な国際人権基準違反を犯している。イラン政府に対して、国際基準に基づき死刑を廃止し、(同性愛や個人の性的行為により)市民を処罰することを止めるよう求めたい」としている。
アムネスティ・インターナショナルは、Moloudzadehさんの処刑停止を求めて声明を発表するとともに、ペルシャ語・アラビア語・英語などでイラン当局へ処刑停止を求める電子メールを送るよう求めている。(翻訳・編集 山下梓)
※アムネスティ・インターナショナルによるアクションの呼びかけの詳細(英語)については、こちらをご覧ください。 |