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イギリスの小学校 同性カップル家庭に関する教育を始める
2007/04/13 20:00
(イギリス/ロンドン)イギリスの学校では、子供たちが「王子様がいつもお姫様と恋に落ちるとは限らない。」「すべての家庭に、お父さん熊とお母さん熊がいるわけではない。」ということを、学ぼうとしている。
新しい試験プロジェクトは、絵本や絵画、ドラマ、その他さまざまな手法を使い、同性愛というものを4歳から11歳の就学児童に紹介している。それらの教材の中のひとつ、「King & King」という絵本の中では、3人のお姫様と恋におちることができなかった1人の王子様が、最終的に1人の男性と恋に落ちる。また他の絵本、「And Tango Makes Three」は、動物園の飼育係が、2匹のオスペンギンが恋に落ちていることに気づき、彼らに卵を与える。その卵から孵化した子ペンギン”Tango”は、2匹の父親の元で成長していくという物語だ。
「No Outsider」と名づけられたそのプロジェクトは、イギリスの学童の中に根付いている、「恐ろしく広範囲な」同性愛に対する偏見と戦わなければならないと、代表のエリザベス・アトキンソン氏は語る。
「学校の中の同性愛嫌悪的な事象は、人種差別的な事象より多い。」
アトキンソン氏によると、偏見がおよぶ範囲は、「ゲイ」という言葉を侮辱のために使う一般的なものから、同性カップルを親に持つ子供への深刻ないじめにまで及び、そのような深刻ないじめは、被害にあった子供たちが自分の殻に閉じこもってしまうような深い傷を残し、学業成績の低下を招きうるという。
一方でこのプロジェクトは保守的なキリスト教徒とイスラム教徒を「反対」の旗の下、結びつける効果も生んだ。
「イスラム教はそのような(同性愛)行為は認めていない。モラル的に受け入れられない。」イギリスムスリム議会・教育担当広報タヒール・アラム氏はそう述べ、キリスト教徒基金の広報サイモン・カルバート氏は、サンデーオブザーバー紙に「No Outsiderプロジェクトは学校における同性愛を助長している。国中で(そのプロジェクトで)どんな本が使われているか、親たちが見ることのできるミーティングを開こう。大半の親は愕然とするはずだ。」と述べた。
この試験プロジェクトはイングランドの14校で実施される。アトキンソン氏は、若い子供を持つ同性愛カップルに関する問題を取り上げるために、必要な情報とツールを教師たちに与えるこのプロジェクトが、国内のほかの学校にも拡大されることを望んでいる。同氏は、このプログラムが同性愛を助長するという指摘に対して、これらの本を見せられた子供たちが、他の子供たちに比べ同性愛者になる確率が高いなどとする根拠はどこにもないと笑い飛ばした。さらに、彼女はこれらの本は同性愛を助長するものではなく、現実を反映したものだと反論している。またイギリス ムスリム議会のアラム氏が、「イスラム教で道徳に反するとしているものを、学校で受け入れるべきものとして教えることは、信教の自由を奪うに等しいことだ。」と述べたのに対し、アトキンソン氏は「宗教は、あまりにも長い間嫌悪や不寛容の言い訳として使われてきた。」と反論している。
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