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貧困国でHIV治療薬が以前より入手しやすく−WHO発表
2007/04/20 23:53
(ジュネーブ)AP通信が伝えたところによると、世界の貧困国で、HIV治療薬の価格が下がり、より多くの人が、治療薬を入手しやすくなっていると世界保健機関(WHO)が17日、発表した。しかし、現実は、国連が2010年までの達成を定めた長期的目標まではるか遠い。
WHOの年次報告書によると、昨年の終わりまでに、低・中所得の国々に住むおよそ200万人が、HIVによる症状をくい止める抗レトロウイルス薬の処方を受けた。
一昨年に治療を受けた130万人から54%増。
WHOのHIV治療担当部門のチャーリー・ギルクス博士は、「励みになるような前進が維持されている」と話している。
ギルクス博士によると、前進の要因のひとつは、治療薬の価格がいちじるしく下がったこと。
ジェネリック薬品(後発医薬品)の製造会社による価格競争が、製薬会社の治療薬値下げにつながった。また、各国政府、製薬会社、非政府組織(NGO)による交渉も、貧困国への安価な治療薬提供に貢献したと、ギルクス博士は見ている。
同博士によると、改善のその他の要因として、各国政府による努力、「米国大統領エイズ救済緊急計画」*や、政府間基金などによる資金援助があるという。
ギルクス博士は「私たちには、この前進が続くと信じる理由があります」と話しているが、一方で、国連が定めた、3年後の2010年までの目標を達成するには、さらなる努力が必要と訴える。
南米地域では、治療薬を必要とするHIV感染者の72%が処方を受けている。サハラ砂漠以南のアフリカ諸国では、2003年にはHIV感染者のうち2%にあたる人しか、必要な薬を入手できなかったが、昨年は、28%まで改善。
報告書によると、貧困国中、HIV治療薬の入手率が最も低かったのは、北アフリカと、中東地域で、治療薬を必要とするHIV感染者のおよそ6%しか、薬を手にしていない。
ギルクス博士は、子どもの治療薬へのアクセスを改善し、母子感染の予防強化も必要と話す。現在、治療薬を必要とする子どものうち、15%しか薬を入手できずにいる。理由のひとつとしては、HIVの診断が、子どもでは難しいことが挙げられる。(翻訳・編集 山下梓)
*米国大統領エイズ救済緊急計画:ジョージ・W・ブッシュ米国大統領が、2003年にスタートした、世界の貧困国に対するHIV/AIDS支援基金。 |