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モスクワ市長による名誉毀損を訴えた裁判、棄却
2007/04/30 06:35
(モスクワ)モスクワの裁判所は、20日、LGBTの権利を訴えるプライド・パレードを“邪悪”だと発言したモスクワ市長ユーリ・ルシコフ氏に対して、LGBT権利団体が名誉毀損で起こした訴訟を棄却する決定を下した。20日、365Gay.comが伝えた。(関連記事)
裁判所は、ルシコフ市長に、LGBTの人びとを扇動的もしくは意図的に中傷する意図があったかどうかを、原告側(モスクワ・プライド関係者ら)が十分に証明できなかったと説明。
モスクワ・プライドは、ルシコフ市長による謝罪と、罰金1,000ルーブル(およそ4,600円相当、23日現在)を求めており、上訴する見通し。
1月、ルシコフ市長は、ロシア正教の指導者との会合を前に、ゲイ・プライドについて、“邪悪”であると発言。同性婚やシビル・ユニオンにも触れ、「欧州には、同性婚を認め、学校で性教育を行っている国々がある。これらは、子どもへの大きな道徳的毒である」と述べ、その模様はモスクワのテレビで放送された。
これに対し、モスクワ・プライドは、ルシコフ市長の発言は、LGBTの人びとを中傷するものであるとし、裁判を起こした。
昨年5月、ルシコフ市長は、安全上の問題を理由に、モスクワ市内でのゲイ・プライド開催を認めないとする判断を下した。(関連記事)
開催不許可の決定にもかかわらず、5月27日、LGBTとその支援者らはプライド・パレードを敢行。警察当局が介入し、およそ200人のパレード参加者が逮捕・拘束された。その後、逮捕・拘束されたパレード参加者に対する告訴は取り下げられている。
パレードを企画したニコライ・アレクセイエフ氏は、モスクワ市内の無名戦士の墓にパレード参加者を誘導する途中、市長による決定を無視したとして逮捕された。今月、アレクセイエフ氏に対する告訴は取り下げられている。裁判で有罪になれば、禁固刑を命じられると見られていた。
2月、ルシコフ市長によるプライド開催禁止の判断について、欧州市長会議で、ロンドン市長、パリ市長、ベルリン市長などが非難を表した。
モスクワ・プライドは、来月26、27日にプライド開催を予定し、モスクワ市にパレード開催申請を提出しているが、ルシコフ市長は、これを認めない意向を明らかにしている。アレクセイエフ氏は、市長の許可が下りる、下りないに関わらず、パレードを開催すると話している。(翻訳・編集 山下梓) |