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アムステルダム 「寛容な都市」で増加するヘイトクライム
2008/12/31 15:11
世界でも有数の「寛容な都市」として知られるアムステルダムで、ゲイ男性を標的としたヘイトクライム(憎悪犯罪)が増加していることが、アムステルダム市がアムステルダム大学に委託して実施された調査で明らかになった。先月21日、AP通信が伝えた。
アムステルダムでは2007年、同性愛者を標的とした暴力事件が67件報告された。警察当局によると、この数字は過去数年間の平均。減少傾向は見られず、事件が起きても通報されない場合が多いと考えられ、氷山の一角だとして当局は懸念を強めている。
調査は、被害者のゲイ男性の存在により自己の「男らしさ」に疑問を呈されたと感じた「低学歴」で「若年男性」が加害者に多いと報告。調査に携わったローレンス・バイスさんは、「事件の40%で、加害者が『誘惑』の対象とされたと感じたことが引き金となっている」と話している。
調査結果についてアムステルダム市議のフリーク・オッセルさんは、同性愛者の保護、人権教育、差別事案の通報の促進を強化する必要があると述べている。
現地の同性愛権利団体Union for Homosexual IntegrationのDennis Boutkanさんは調査結果について、ゲイ男性を対象としたヘイトクライムが「増えているのではないかと思ってはいたが、そのことが証明されたことは悲しい」と話し、「同性愛に対する社会的受容性の層は、例外的に脆(もろ)く薄っぺらなようだ」と加えた。
今年9月には人権団体Human Rights First(本部ニューヨーク)が、北米と欧州56カ国における性的指向・人種・宗教・障害などを理由としたヘイトクライムに関する報告書を公表し、欧州で性的指向に基づくヘイトクライムの件数が増加傾向にあることを指摘している。(関連記事)(翻訳・編集 Toma) |