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米オレゴン トランスジェンダー男性が妊娠=女性としての生殖機能残していたため
2008/04/17 02:31
オレゴン州で、トランスジェンダー男性トマス・ビーティーさんが妊娠した。ビーティーさんは先月26日付のAdvocate誌のインタビューに応じ、妊娠までの経緯や現在の心境を語っている。
Advocate誌によると、ビーティーさんは女性として生まれたが、性別適合手術を受けて男性として生活。手術にあたっては、「生殖機能を完全に欠くということは性別適合手術に絶対必要ではないため、胸の手術とホルモン注射」を選択し、「生殖機能と子どもを産む権利」は残した。
法律上男性であるビーティーさんは、10年前、パートナーのナンシーさんと異性カップルとして結婚。
ビーティーさん夫妻は2年前に事業の成功を機に引っ越し、子どもをつくることにした。ナンシーさんが20年前に子宮内膜症を患い、子宮摘出手術を受けていたことから、ナンシーさんに代わりビーティーさんが子どもを産むことに決め、2ヶ月毎に打っていたホルモン注射を中止した。「注射中止から4ヶ月後に体が(女性として)自律的に機能し始めた。妊娠のための投薬はまったく必要なかった」という。
ビーティーさんの今回の妊娠は2度目。初めての妊娠では3つ子を子宮外妊娠。命に関わる状況により手術を余儀なくされ、胎児と右卵管を失った。
ビーティーさん夫妻は、「法的、政治的、社会的に未知数であることに対し、関心は高まると思う」と周囲の反応を予測。Advocate誌に対し、医療を受ける上で、ビーティーさんが男性として呼ばれるのを拒否されていること、ナンシーさんが妻として認められないこと、病院の受付で笑われたことなど、厳しい現実にさらされたことを明かしている。ナンシーさんの親戚のほとんどはビーティーさんがトランスジェンダーであることを知らず、家族や友人からのサポートも得られていないという。
ビーティーさんはAdvocate誌に現在の心境を聞かれ、「自分のお腹が新しい命によってどんどん大きくなっていること以外、自分が男であるということに疑いはない。(中略)ナンシーにとって、私は妻の子どもを身ごもった夫。こんなに愛情深く協力的な妻を持てたことは、とても幸運」と答えた。
ビーティーさんは「私たちのしていることは、結局、人間の可能性の多様性を認めてほしいと訴え、何が『普通』であるかを問いかけるものだと思っている」と話している。
お腹の中の子どもは女の子で、出産予定日は7月3日。(翻訳・編集 えい、Sam) |