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アメリカ:ヘイトクライム被害の男性、死亡
2009/01/10 17:50
ニューヨークのブルックリンで先月3日早朝に襲われたエクアドル系移民のホセ・スクーチェナイさん(=写真、31)が同月12日、死亡した。襲撃されたとき、スクーチェナイさんは兄と腕を組んでバーへ向かう途中だったという。先月14日、365Gay.comが伝えた。
ニューヨークタイムズ紙などによると、犯人の男らは、同性愛者やヒスパニック系住民を中傷する言葉を叫びながら、スクーチェナイさん兄弟に野球バットやガラス瓶で殴りかかった。スクーチェナイさんは頭蓋骨を骨折し、脳が損傷。重体となり病院に運ばれ、事件から約1週間後の9日に脳死と判定された。兄のロメルさんら付き添った家族は、エクアドルに住む母親がスクーチェナイさんの最期を見届けられるようにと生命維持装置を付け続けたが、母親が病院に到着する数時間前、死亡が確認された。
スクーチェナイさんは10年以上前にエクアドルからアメリカに移住。ブルックリンで不動産業を営んでいた。事件当日は教会での集会に参加した後、兄とバーへ向かう途中だった。ラテン系の文化では親しい男性どうしが腕や肩を組んで歩くことは一般的だが、そのような習慣を知らない人は、誤解する可能性もある。
ニューヨーク市警察のヘイトクライム(憎悪犯罪)担当課は、事件の容疑者として男ら3人を追っている。(翻訳・編集 ゲイジャパンニューススタッフ) |