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ブラジル:ゲイ男性13人を殺害した容疑で元警官逮捕
2009/01/16 06:31
ブラジル警察は先月10日、サンパウロ州郊外でゲイ男性13人を殺害した容疑で、元警察官で警備員のジャイロ・フランシスコ・フランコを逮捕したと発表した。先月12日、365Gay.comが伝えた。
昨年8月19日にゲイ男性が殺害された事件で、目撃者がフランコ容疑者を事件の加害者であると証言し、逮捕に至った。パウロ・フォルトゥナート検察官は、2007年2月から昨年8月までに、ゲイ男性が出会いの場として好んで利用する公園周辺で起きた一連の殺人事件について、同容疑者が13人の殺人に関与したと話している。同検察官は、8月19日の事件について、フランコ容疑者の目撃情報があると主張。同容疑者が公園内でアフリカ系のゲイ男性を銃で12発撃ったことや、しばしば公園に足を運んでいたこと、事件当日もゲイ男性らを探している様子だったことが目撃されているとしている。
サンパウロ警察では、フランコ容疑者逮捕前、事件の犯人を「レインボー・マニアック」と喩え、サンパウロのゲイ男性を脅かす存在として捜査を行ってきたという。
フランコ容疑者は、無罪を主張している。
ゲイ男性を標的としたヘイトクライム(憎悪犯罪)は、世界各地で深刻な問題となっている。ヨーロッパでも特に「寛容な都市」として知られるオランダ・アムステルダムでも、ゲイ男性を標的としたヘイトクライム件数が増加していることが報告されている。(関連記事)(翻訳・編集 Toma) |