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中国健康省、性別適合手術ガイドライン公表
2009/07/25 11:25
中国健康省は先月16日、同ホームページに5ページにわたる性別適合手術に関するガイドラインを公表した。先月18日、Fridae.comが伝えた。
ガイドラインには、性別適合手術の条件として、同手術を受ける者が▽21歳以上であること、▽未婚であること、▽過去に犯罪歴がないこと、▽希望する性別で2年以上の社会生活歴があること、▽性別適合手術を5年以上希望していること、▽1年以上のカウンセリングを受けていることなどを挙げている。
手術後には、新たな身分証明証が警察から発行されるという。
ガイドラインは以上の条件の他、性別適合手術を実施する病院についても条件を規定。▽手術希望者を審査する倫理委員会の設置、▽執刀する整形外科医に10年以上の医師としての実績があること、▽執刀する医師に5年以上の性別適合手術の経験があることを挙げている。
Fridae.comが新華社通信の報道として伝えたところによると、中国には約1000人(推定)のトランスセクシュアル(性別適合手術を経た人)がいる。一方、国営英字新聞チャイナ・デイリーが専門家の話として伝えたところでは、その数は2000人に上り、現在、10万〜40万人が性別適合手術を検討している。
中国の芸能界では、1995年、ダンサーの金星さんが性別適合手術を受け、国内で大きく報道された。金星さんは自伝『Shanghai Tango』の中で、男性同性愛者としてのカミングアウトを経て、自身を女性として認識するようになった経緯を明らかにしている。(翻訳・編集 夏目文子) |