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サッカー・プレミアリーグの試合中 差別的野次で4人が有罪
2009/01/31 15:13
イギリス・ポーツマスの治安判事裁判所は21日、サッカーのイングランド・プレミアリーグ、ポーツマスFCのソル・キャンベル選手(=写真)に対して差別的な野次を飛ばしたとして、男4人を有罪とした。同日、Pinknews.co.ukが伝えた。
Pinknews.co.ukによると、有罪となった男らを含む11人のトットナム・サポーターは昨年9月、ポーツマスFCとキャンベル選手の古巣トットナムの試合で、キャンベル選手に対して「ゲイ野郎」や「HIVに感染したユダ」などの人種差別的および同性愛嫌悪的野次を浴びせたとされる。
キャンベル選手は2001年、10年間所属したトットナムとの契約交渉が上手くいかず、トットナムのライバルであるアーセナルに移籍。突然の移籍をしたキャンベル選手に対して、トットナム・サポーターの一部は、イエス・キリストを裏切ったとされる「ユダ」と呼んでいた。
11人のうち16歳以下だった3人を含む7人が無罪となったが、同裁判所は、未成年3人のうち2人について、15歳以上であり、成人同様の審理を行うべきだとして氏名等を公表した。有罪となった4人はそれぞれ500ポンド(約6万5000円)の罰金と向こう3年間のサッカー場への立ち入りを禁じられた。
イギリスでは、1991年に制定されたサッカー傷害行為法(Football Offences Act)により、人種差別的または猥褻(わいせつ)な野次を発し選手や周囲の観戦者に著しい迷惑となる行為を行った場合には、最大で1000ポンド(約13万円)の罰金とサッカー場への立ち入り禁止が命じられる。(翻訳・編集 Toma) |