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韓国・釜山で第10回アジア太平洋国際会議(ICAAP)開催
2011/08/30 23:41
25日から、韓国の釜山で、HIV/エイズに関する保健医療や政策課題をはじめとする諸課題について話し合われる国際会議「第10回アジア太平洋国際会議(ICAAP)」が開かれている。
ICAAPは、1990年にオーストラリアのキャンベラで第1回が開催されて以来、隔年で、アジア太平洋諸国の都市で開かれている。日本でも、2005年に第7回ICAAPが神戸で開催。韓国での開催は今回が初めてで、アジア太平洋諸国を中心とするHIV/エイズに関する活動家、医療関係者、科学者、政治家等、世界64カ国から2500人以上が参加している。
近年、アジア太平洋地域の中でも特に中国、インド、ビルマやベトナム等の大都市において、MSM(Men who have Sex with Men、男性と性交渉を持つ男性)のHIV感染が多く報告されており、会議の議題のひとつとなっている。トランスジェンダーにおける性感染症の流行も重要な課題のひとつとしてとり上げられており、HIV/エイズにとどまらず、人権や労働等複合的な観点から議論が行われている。
今回の会議にあわせ、国連合同エイズ計画(UNAIDS)のアジア太平洋地域親善大使に任命された韓国の男性グループJYJ(=写真)は、記者会見で、「大使に任命されたことを大変光栄に思う。若い人たちに、エイズに関する情報を届けたい」と話した。会議は、釜山国際会議場(BEXCO)で30日まで開かれている。(記事・写真:Toma) |