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ハワイ州 シビル・ユニオン法が成立
2011/02/27 23:29
ハワイ州議会上院は今月16日、賛成18、反対5でシビル・ユニオン法を可決した。下院は既に通過しており、アバクロンビー州知事の署名後、2012年1月から同法案は施行される見通し。AP通信が伝えた。
アバクロンビー知事は、「シビル・ユニオンは、男女の夫婦と同様の権利、利益、保護、責任の範囲を同性のカップルにも広げます。これにより、多様性、人々のプライバシー、平等についての基本的価値観、愛と平和を尊重するものだと信じています。」と述べた。
同法案は2010年にも議会を通過したが、当時の州知事リンダ・リングル氏は拒否権(※1)を行使したことで、法案は不成立となった。リンダ・リングル元州知事は、結婚に伴う権利や特典を異性愛者に限定することは、公平な公民権の概念に反するというシビル・ユニオン支持派の意見を考慮しながらも、個人的には結婚と同等の関係を同性愛者に与えることに反対の姿勢を示していた。
シビル・ユニオンの成立によって、州内の同性のカップルにも結婚と同様の権利を授与する一方、アメリカ合衆国連邦政府が管轄する社会保障や男女の夫婦間で非課税となるケースの贈与や相続について課税される。(翻訳・編集:ゲイジャパンニューススタッフ)
(※1)拒否権・・・政策決定の際に、決議された法律・提案された決議・締結された条約その他を一方的に拒否できる州知事の特権。
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