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インドで同性カップルの代理母出産を禁止
2011/03/22 15:11
代理母出産に関する法整備が進められるインドで先月、同性カップルが依頼する代理母出産を禁止する高度生殖補助医療規制法案が議会に提出された。同法案は、議会を通過する見通し。英イブニング・スタンダード紙が報じた。
代理母出産は、依頼者に子どもを引き渡す目的で代理母が妊娠と出産をする。血縁関係のない養子と異なり、精子・卵子提供者の遺伝子を子どもが受け継ぐため、代理母出産を希望する異性愛者や同性愛者が近年増加した。
同法案の成立後も、独身者や未婚の男女カップルが代理母出産を依頼できる。そのため、シングルの同性愛者からの代理母出産を妨げるものではない。しかし、インドは依頼人の出身国が代理出産を認めるという証明書の提出を求めており、証明書の発行を認めていない日本では、日本人は依頼できなくなる可能性がある。
インド当局は、「インドの代理母出産市場規模は3000億円に達しており、弱い立場の女性を商業的な代理母制度から守ることが目的」と話している。
同法案には、依頼者の不妊証明書の提出、障害児の引き渡し拒否の規定、母体の年齢制限、母体の出産回数制限などが盛り込まれている。
米国では代理母への報酬は1000万円から1500万円。一方、インドでは150万円と安いため、代理母出産の依頼先として常に上位に選ばれる。
昨年12月には、英国歌手のエルトン・ジョンさん(=写真左)とファーニッシュさんが、代理母出産により息子のザカリくんを授かった。(編集・翻訳:ゲイジャパンニューススタッフ)
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