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欧州評議会議員会議 インターセックス決議採択
2013/10/11 01:39
欧州評議会の議員会議は今月1日、性分化疾患等インターセックスの子どもの問題について言及した「身体的インテグリティ(不可侵性)に対する子どもの権利」に関する決議を採択した。
決議は、女性器切除や宗教的理由による男児割礼、子どもに対するピアッシングやタトゥー、整形手術の強制等についてもふれている。
決議は、欧州評議会の加盟国に対し「インターセックスの人々に特有の状況に係る情報を増やすため調査を実施するとともに、幼少期・児童期の健康のためというより美容を目的とした不必要な医療的あるいは外科的治療を誰も強いられることのないようにし、当事者に身体的インテグリティと自己決定を保障し、インターセックスの子どものいる家庭に対し十分なカウンセリングと支援を提供すること」を求めている。
ILGA-Europeによると、今回の内容は、欧州の機関としては初めてのもの。インターセックスを含むセクシュアル・マイノリティの人権問題に取り組むILGA-EuropeとOrganisation Intersex International Europe(OII Europe)は、決議を「インターセックスの人々に対する美容整形・外科的治療の終了を求める一方で、従来の医療分野から人権アプローチへシフトしており、身体的インテグリティと自立、自己決定に対する権利に言及した」として歓迎した。両団体は、欧州の関係機関に対し、決議に配慮するとともに、インターセックスの人々の人権や社会状況に関する調査を決議にもとづいて実施するよう求めている。(翻訳・編集 ゲイジャパンニュース)
決議1952(2013年)身体的インテグリティ(不可侵性)に対する子どもの権利(原文)
http://www.assembly.coe.int/CommitteeDocs/2013/Eintegritychildren2013.pdf |