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米国 ウガンダへの援助凍結
2014/03/20 06:21
アメリカ政府関係者は13日、ウガンダ保健省への援助を凍結したことを明らかにした。今年2月、ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領が同性間の性行為に最高で無期の禁固刑を科すことを盛り込んだ法案に署名、成立したことを受けての措置で、アメリカ政府によるウガンダの反同性愛法への具体的対応としては初めてとみられる。ロイター通信などが伝えた。
報道によると、アメリカ政府関係者は、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)がウガンダ保健省と合意していた援助の一部について見直し、中止を決めたことを明らかにした。中止となった援助額は明らかになっていないが、2013年にCDCがウガンダ保健省のプログラムに拠出した額は390万ドル(約4億円相当)にのぼる。
ウガンダ保健省によると、凍結されたのは抗レトロウイルス剤やHIV検査キットの購入に使用していた資金で、これにより、同省の職員50人の雇用にも影響が出ているという。
アメリカ政府による2013年のウガンダに対する援助額は7億2,300万ドル(約735億円相当)で、HIV/エイズとともに生きる約50万人のウガンダ人がアメリカ政府の援助により支援を受けている。
世界銀行と、援助国のスウェーデン、ノルウェー、デンマーク、オランダは、すでに援助や投資を中止しており、その総額は1億1,800万ドル(約120億円相当)にのぼる。(翻訳・編集 ゲイジャパンニュース) |