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クウェート国会議員 同性愛者に「治療」呼びかけ
2014/04/13 22:31
クウェートの国会議員が、同性愛者に対し、「生理学上あるいは心理的な問題について、適切な治療を受ける」よう呼びかけている。6日、ガルフニュース紙が伝えた。
ハムダン・アル・アジミ議員は、「生理学上あるいは心理的な問題のある同性愛者は、適切な治療を受けることで、よき市民となり、社会にとけこめる。クウェートは、道徳を重んじる国であり、同性愛は絶対に認められない。クウェート人以外の同性愛者はただちに国外退去とする」と話している。
同議員は、先月、内務省に対し「同性愛は、いかなる理由でも許されない」として、同性愛者が集う建物の家宅捜索を要請。「国会の委員会は、同性愛者に携わるあらゆる関係者と意見交換会を持つべき。同性愛者をさらに厳しく取り締まる政策を求めて、内務省と協議を続ける」と述べ、「同性愛者は生理学上の問題を抱えているが、問題に向き合おうとする人は支援したい。来週にも、専門家による治療を受けたい人からの相談受付を開始する」と加えた。
クウェートでは、近年、公人による同性愛嫌悪の表現が増加。昨年10月、保健省の公衆衛生局長が、LGBTの人々の入国を防ぐためとして、同国に入国するすべての人を対象とした検査を実施する計画であることを公表し、国際的に報道された。
クウェートでは、刑法193条により、21歳以上の男性間行為に最高で禁固7年、20歳未満の場合には禁固10年と定められている。(翻訳・編集 ゲイジャパンニュース) |